一方、簡易な接触は、同2.3%減の53万7千件行い、うち31万3千件から同4.0%減の3,017億円の申告漏れを見つけ233億円を追徴、1件当たりの平均申告漏れは56万円となりました。
実地調査トータルでは、前事務年度比0.9%増の7万4千件の調査を行い、うち6万1千件から同2.2%増の6,024億円の申告漏れを見つけ、961億円を追徴しました。
実地調査件数は全体の12.1%ですが、申告漏れ所得全体の約66.6%を把握しており、高額・悪質な事案を優先して深度ある調査を的確に実施する一方で、短期間で申告漏れ所得等の把握を行う効率的・効果的な所得税調査が実施されております。
また、業種別1件当たりの申告漏れ所得金額が高額な業種は、風俗業が2,685万円、キャバクラが2,278万円、経営コンサルタントが2,045万円と続きました。
近年の所得税調査の特徴は、高額・悪質と見込まれるものを優先して深度ある調査(特別調査・一般調査)を重点的・集中的に行う一方で、実地調査までには至らないものは電話や来署依頼による簡易な接触で済ます調査方針だと思われます。
(注意)
上記の記載内容は、令和2年1月13日現在の情報に基づいて記載しております。
今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。